2011年12月26日月曜日

運営ミーティングを行っています

IGDA日本事務局では11月から毎週木曜日の夜にスカイプミーティング、毎月最終土曜日の午後に公民館の会議室などを借りて、リアルミーティングを開催しています。テーマはIGDA日本の運営に関するさまざまなことで、中でも一番大きいテーマがNPOに関する準備(定款や細則などの規定作り)です。議事録はGoogle DocmentとDropboxで共有され、事務局MLに参加しているメンバーなら、誰でも見られるようになっています。

このように定例ミーティングを開始してから、これまでわからなかったこと、見えなかったことが、よりクリアになってきました。僕自身もこれまで主に、SIGの共同世話人という立場でIGDA日本にかかわってきたため、活動も限定的でしたが、新しく代表として事務局の運営を推進していくにあたり、改めてわかったことがたくさんあります。

中でも代表的なものは、お金の流れです。これまでIGDA日本では主にSIG単位でセミナーを行い、事務局の活動は限定的でした。これにはゲーム開発者の多くが首都圏に集結しており、IGDA日本の活動が活発になるにつれて、自然と専門的な分野に分かれていったという経緯があります(海外では逆で都市ごとにゲーム開発クラスターがあり、そこのコミュニティとしてIGDAの支部が発足する一方で、専門分野の関心事を共有する人々がSIGとしてまとまり、支部を越えたコミュニティを形成する流れが見られます)。セミナーなどの収支も単独、またはSIG単位で黒字になれば良く、会計や運用も原則としてSIGの世話人にゆだねられてきました。

しかし、NPO化するためには、IGDA日本の収支を一元化し、帳簿に記載して決算を出し、公開しなければなりません。そのため現在、SIGで管理しているお金を集約すると共に、3月末の決算に向けて整理を行っています。その一環として2011年度に開催したSIGセミナーの決算表を、12月のリアルミーティングで精査したのですが、黒字のものもあり、赤字のものもあり、改めて活動内容を違った角度から振り返ることができました。

なお、NPO化の準備に伴い、 今後はSIG単独の予算という概念はなくなり、経費関係はSIGの世話人が一時立て替えて、後に事務局から振込精算する形になります。こうすることで、単独では赤字が予測されるセミナーでも、開催意義が高いものであれば、事務局決済で開催可能になります。交通費や謝礼など、これまで曖昧だった経費の支出についても、現在規約を整備中です。手間が増えるのは確かなのですが、こうしたルール作りを進めることで、より質の高い活動ができると考えています。

こんなふうに、活動の環境を整備することで、より大きなチャレンジを継続的に行っていこうというのが、NPO化の大きな理由です。まずお金の流れを明確にして、次にセミナー開催などのフローを策定し、活動計画を立てて年間予算を決め、という風にミーティングを進めています。いわば、より高くジャンプをするために一度、身をかがめて力を蓄えている状況なのですが、では具体的に来期は何をするのか。 NPO化の申請は大きな目標の一つですが、それ以外のアクションについては、改めてご報告できるかと思います。

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